包装に三つの文字がなければ、中国の店頭には並びません。本記事では、CCCマークが必要な製品と、半年を無駄にせず取得するための進め方を解説します。
CCC制度の概要
CCC(China Compulsory Certification、中国強制製品認証。「3C認証」とも呼ばれます)は、製品が中国の安全要件を満たしていることを示す強制的な証明です。

制度が始まったのは2002年、中国のWTO加盟から間もない時期でした。対象は国内メーカーに限られず、中国本土へ製品を輸出する海外メーカーも例外なく含まれます。政府にとっては危険な製品を排除するための関門であり、供給側にとっては合法的に販売するための条件であると同時に、中国の取引先に対する信頼の証しにもなります。目録に掲載された製品は、マークがなければ輸入も流通も認められません。
対象となる製品
強制製品認証目録は限定列挙方式です。2002年以降、数次にわたって整理・縮小され、現在はおよそ17分類・百数十品目程度となっています。主な対象は次のとおりです。

- 電線・ケーブル、低電圧機器
- 家電製品、電子機器、照明機器
- 自動車および安全関連部品
- 子ども用品、消防製品など
認証が不要となるケース
展示会用サンプル、試作ロット、研究目的の製品は、形式上は手続きの対象外です。ただし実務では、説明書類の提出や個別の輸入許可を求められることが少なくありません。

また、欧州のCEマークやユーラシア経済連合のEACマークが中国でそのまま認められるという思い込みは、大きな損失につながります。まずは規制当局が公表している目録で、自社製品の扱いを確認しておきましょう。
認証を行うのは誰か
制度全体を統括するのは、市場監督当局SAMRの下に置かれた認証機関の監督官庁CNCA(国家認証認可監督管理委員会)です。CNCA自体は証書を発行せず、実務を担う認証機関・試験機関・検査機関を指定・監督しています。

実際の手続きは指定機関が担当します。多くの製品は中国品質認証センター(CQC)が、自動車関連製品は専門機関のCCAPが受け付けます。発行された証書の情報はすべて税関とつながった全国データベースに登録されるため、輸入時にはマークと登録情報が自動的に照合されます。
取得までの流れ
取得までの道のりは、大きく二つの段階に分かれます。

申請と型式試験。 まず製品仕様、品質保証、安全性の根拠をまとめた技術資料を準備し、申請を行います。その後、サンプルを指定試験機関に送り、中国の国家規格(GB規格)に基づく型式試験を受けます。
ここでよくあるのが、適用規格を最初に取り違えるミスです。規格を誤ると試験のやり直しとなり、数週間を失います。
工場審査と証書発行。 試験に合格すると、認証機関の審査員が製造拠点を訪れて工場審査を行います。期間は通常1〜2日で、ケースによっては映像記録を用いたリモート審査も認められます。製品と工場の双方が要件を満たせば、認証機関が結果を評価して証書を発行し、マーク表示の権利が与えられます。
貴社の製品にCCCは必要ですか?
- 認証の要否を判定
- 製品カテゴリーを特定
- 期間と費用を試算

費用と期間の目安
| 費用項目 | 内容 |
|---|---|
| 公的手数料 | 申請・手続きにかかる費用 |
| 試験費用 | 試験機関でのサンプル試験 |
| 審査費用 | 初回および継続の工場審査 |
| 渡航・輸送費 | 審査員の出張費、サンプル送付 |

手続き全体には平均で3〜8か月かかり、予算は約8,000米ドルからで、製品区分に応じて増えます。試験の不合格や書類の不備があると、期間も費用も膨らみます。
有効期間・マーク表示・継続審査
証書の有効期間は通常5年ですが、一度取れば終わりというものではありません。毎年、生産現場の簡易審査を含む継続審査を受ける必要があります。

マークを表示するには、公式ラベルを発注するか、印刷・刻印の許可を取得します。次のような行為は証書の一時停止、場合によっては取消しにつながります。
- 届出なしに製品の構成を変更する
- 審査員の立ち入りを拒否する
- 許可なくマークを使用する
中国での販売をご予定ですか?
- CCC認証の取得代行
- 発行まで一貫して伴走
- 試験機関との折衝

CCC・CQC・CIQの違い
混同されやすい三つの略称ですが、役割はそれぞれ異なります。

- CCC:目録掲載製品に必須。これがなければ市場に参入できません。
- CQC:任意認証。強制要件のない分野で差別化や信頼向上のために取得します。
- CIQ:独自の目録を持つ別枠の検査・検疫で、現在は中国税関(海関総署)が所管しています。税関が通関前に確認するのはこちらで、食品や動物由来製品には植物検疫・動物検疫の書類が加わります。
⚠️ 出荷前に、CNCAの目録で製品を確認してください。 1分の確認が、数か月の足止めを防ぎます。
よくある失敗は四つあります。欧州やユーラシアの認証に頼ること、規格を誤ること、期間を甘く見積もること、年次審査を忘れることです。いずれも行き着く先は同じで、貨物は国境で止まり、証書は販売禁止を伴う一時停止となるおそれがあります。
「CCCは一度取れば済む書類ではなく、継続的な義務です。期限に遅れる企業の多くは、試験に落ちたからではなく、着手が遅く、規格の選定を誤ったことが原因です。認証は出荷直前ではなく、市場参入計画の段階から組み込むべきものです。」
— セルゲイ・コノン(Sergey Konon)、対中貿易コンサルタント
CCCマークは、中国市場への扉を開き、開いたままにしておくための条件です。目録の確認、型式試験、工場審査、そして継続的な監督がセットになっています。自社製品が対象かを見極め、3〜8か月の期間と十分な予算を確保し、年次審査を欠かさなければ、製品は途切れることなく店頭に並び続けます。
よくある質問
中国の強制的な適合性評価制度です。これがなければ、一部の製品は中国本土への輸入も販売もできません。現地の安全基準への適合を示すもので、輸入品だけでなく中国国内で生産される製品にも適用されます。
安全性に関わる分野が対象で、家電・電子機器、自動車部品、玩具、電線・ケーブルなどが含まれます。対象の全体は国が定める目録で規定されており、個々の製品に認証が必要かどうかは、この目録と照らし合わせて判断します。
申請、認定試験機関でのサンプル試験、工場審査を経て証書が発行され、その後マークを表示します。手続きは原則として、製造者またはその委任を受けた代理人が行います。
製品の種類や試験の範囲によって異なり、通常は数か月単位です。費用の大半は試験と工場審査が占めるため、予算とスケジュールは早い段階で組んでおくことをおすすめします。
必要ありません。CCCは中国本土の要件で、香港には独自の規制があり、この認証は適用されません。ただし、香港から中国本土へ再輸出する製品にはCCCが求められます。
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